山手線・原宿駅の旧駅舎は、西洋風の外観を再現して建て替えることが決定し、2020年8月24日から解体工事が始まりました。
2020年開催予定だった東京オリンピック・パラリンピックに向け、混雑緩和、利便性・快適性の向上のために原宿駅は改良工事が進められ、今年3月に役目を終え、新駅舎にバトンタッチした旧駅舎。
1924年(大正13年)に竣工してから、96年。
その長い歴史の間にはさまざまなことがありましたが、時代の変遷とともに変化する原宿の街を見守り続けてきました。
戦火をくぐり抜け、高度経済成長とともに復興を遂げ、1964年の東京オリンピックの時には国立代々木競技場へ訪れる多くの人々を出迎える玄関口として活躍した「原宿」。
「歩行者天国(ホコ天)」が導入され、ダンスパフォーマンスやバンド演奏が盛んに行われ、「竹の子族」「ローラー族」など、若者の文化発祥の地、若者の聖地とよばれ注目された「原宿」。
そして今、話題のファッション、スイーツなどの店舗が集まる竹下通りや表参道エリアへのアクセス拠点となった「原宿」。
そこには常に、原宿の“玄関”であり、“シンボル”として親しまれてきた旧駅舎の存在がありました。
解体後には、外観を再現した建物を建設予定で、旧駅舎の資材も使われる見込みだとか。
尖塔をのせ、白い壁や柱が特徴的だったレトロな建築がどのように再現され、新しい街のシンボルとして生まれ変わるのか、楽しみですね。