東京都港区南青山二丁目17-11 紅谷ビル
厳選した素材で作る伝統の味‘紅谷’。
季節ごとに良い素材を見分け、それぞれの素材の持つ最高の状態を研究し、納得のいくもののみを全て手作りで作り、仕上げて皆様にお届けしている紅谷。
そのため、一度にたくさんの数は作れませんが、他では味わうことのできない、新鮮で懐かしい風味を堪能することがきます。
大正十二年・創業当時から守り続けてきた味をぜひ!
大正十二年創業の「青山 紅谷」は今年創業100周年を迎えました!
その節目の年に、都心とは思えないほど緑豊かで静かな時間が流れる青山霊園に面した場所に、甘味処を併設した新店舗をオープンしました✨
最寄りの駅は外苑前駅。
1b出口から徒歩5~6分ほどの場所ですが、本当に、近くに国道246号が通っていることが信じられないほど、店舗前は牧歌的な風景が広がり、和菓子とお茶をゆっくりと楽しめる環境が整った場所に新店舗はあります。
店舗前に着くと、まず目に入るのは、「紅谷」の文字が大きく入った、歴史を感じる木の看板が出迎えてくれます。
暖簾のかかる入口までの小路には、季節ごとに目を楽しませてくれる木や草花が植えられていて、まるでお洒落な料亭にでも入っていくような雰囲気。
暖簾をくぐり中に入ると、アースカラーで統一された、とってもシンプルだけど、ほっこり温かい落ち着く空間が広がっています。
カウンターには、本日の和菓子のサンプルが並んでいました。
この日は定番の最中やどら焼き以外にも、栗を使った季節の和菓子がずらりと並び、8種類もありました。
カウンター向かい側には贈答用のお菓子などが並べられていて、郵送可能な商品が紹介されています。
入口の正面に位置する壁には、和菓子の木型が天井高くまで飾られていています。
繊細な和菓子ができる一端が垣間見れ、とても興味深い展示です。
今はこの型を作れる職人さんも減り、とっても貴重なものなんだそうです。
イートインスペースは4テーブルほど。
出窓側の席は建物の形にそっていて、アーチ型。
モダンな雰囲気の中に柔らかが加わって、とってもお洒落です。
店内の要所要所には、その季節に合った植物が花器に飾られていて、隅々まで心遣いを感じます。
何と、トイレの中まで‼
まずカウンターで注文します。
どれも美味しそうで、迷っちゃいますね。
今回は、“栗蒸し羊羹🌰+お抹茶”を注文しました。
席で待っていると間もなく、作務衣姿の店員さんが注文した“栗蒸し羊羹🌰が運ばれてきました。
飴釉か?黄瀬戸?の釉薬のかかった、少しずっしりとした重めの抹茶茶碗。
見た目、さすが和菓子屋さんという感じですが、親しみやすい雰囲気を持つ陶器の器が、普段あまり和菓子を召し上がらない方でも作法を気にせず、気軽に気負わず楽しめそうだと感じさせてくれました。
お抹茶をいただくときの作法にのっとると、まず甘いお菓子をいただきます。
厳密にいうと、和菓子を食べきってから抹茶をいただくようですが…。
せっかくなので、甘い和菓子とお抹茶の両方の美味しさを何度も味わいたいから、和菓子→お抹茶→和菓子→お抹茶を繰り返しながら、いただきました。
まず“栗蒸し羊羹🌰”ですが、きめの細かいしっとりねっとりした餡に大粒の栗がゴロリゴロリと入っています。
餡のコシや歯切れの良さを出すために、生地を捏ね、最後に栗蜜で固さの調整をし、蒸し上げるそうです。
羊羹の中に入っている栗は“茨城産”。
水っぽさがないのに、しっとり&ねっとりとしていて、きめが細かい餡は口当たりがとってもいいです。
丁寧につくられているんだなと感じました。
思っていたよりも餡は甘めでしたが、しつこさのない上品な甘みで、口に入れると、栗の風味も広がり、秋🍁を感じる一品でした。
少し甘めに感じた“栗蒸し羊羹🌰”を食べた後にいただく、少し濃いめのお抹茶(八女抹茶)は香りも良く美味しかったです🎶
お口中をさっぱりとさせてくれる効果もあり、栗蒸し🌰をさらに美味しく食べ進めることができました。
お抹茶とのセットを注文して正解でした!
栗蒸し羊羹+お抹茶をいただいている間に、小さなお子さんを連れたお母さんや若いカップル、ご年配の女性といった、いろいろな年代の方が来店していて、「紅谷」がどんな年代の方にも愛されているんだなと、感じました✨
伝統的な製法と素材の特性を重視した「紅谷」の和菓子。
テイクアウトもいいですが、ぜひ、新店舗にできた喫茶スペースでも楽しんでみてくださいね🎶