南青山4丁目、根津美術館近くの閑静な住宅街の地下に店を構える、二つ星の日本料理店『御料理 宮坂（おりょうり みやさか）』。 店主・宮坂 展央氏が大切にしているのは、旬の食材を使い、奇をてらわず、日本料理本来の調理法で、季節の味や風味を引き出すこと。食材は全国の生産者や築地から、旬の最上のものを仕入れる。特に想いを込めているのが、日本の食文化の中心である「白米」。コース料理の最後に必ず振る舞われる『御料理 宮坂』の「白米」は、厳選した滋賀の米を毎日玄米から精米し、土鍋でじっくりと炊き上げたもの。 料理に合わせる日本酒も、宮坂氏が直接酒屋に赴いて、一本一本丁寧に選んだもの。主張し過ぎず、料理に優しく寄り添うタイプの銘柄を、10種類ほど常備している。 店内はカウンター8席のみ。壁はすべて、蔵や城にも使われる黒漆喰を使用し、その呼吸によって、夏は涼しく冬は暖かい自然な空気が流れるという。美しいカウンターテーブルの木目や、骨董と現代の陶芸家の作品で構成された器が、宮坂氏の料理をぐんと引き立てる。 「料理と向き合って、全身で料理を楽しんでほしい」という宮坂氏の想いが込められた『御料理 宮坂』です。