東京都港区南青山三丁目10-38 misola(ミソラ) 2F
南青山の裏道にある、日常使いできるお店で、驚きのある料理と贅沢なワインという非日常の体験。
食材やワイン、テーブルウェアに 至るまでサスティナブルを意識した、これからのスタンダードを提案するレストラン。
イタリア料理の技法を小さなお皿に詰め込んだアミューズ。定番と意外性が同居する食材の組み合わせ。
石濱一則シェフが五感で楽しむコースを提供します。
1階にワインショップが併設されており、200種類を超えるイタリアワインを購入できます。
食材やワイン、テーブルウェアに 至るまでサスティナブルを意識した、これからのスタンダードを提案するレストラン。
イタリア料理の技法を小さなお皿に詰め込んだアミューズ。定番と意外性が同居する食材の組み合わせ。
石濱一則シェフが五感で楽しむコースを提供します。
1階にワインショップが併設されており、200種類を超えるイタリアワインを購入できます。
表参道駅(A4出口)より徒歩約3分。
青山通りから細い道を少し入ったところに建つ瀟洒な一軒家“misola”。
1Fはイタリア全土からセレクトした良質かつバラエティーに富んだイタリアンワインが揃うワインショップ&バー“SASALA”になっていて、テイスティングをしてから購入することもできます。
2F・3Fは、石濵一則シェフが手掛けるイタリアンレストラン“misola”になっています。
この店舗(1F~3F)の外装及び内装は、彫刻家・大森暁生氏がディレクションしたもの。
空色に彩られた店内の壁面に舞っているカササギを中心とした彫刻作品群は、すべて大森暁生氏の作品。
店名の“misola”は万葉集の恋の歌にある“み空”からつけられたものだとか。
お店に入ってから、席に着くまで。そして食事をいただく空間。
すべてにこだわり、ここでしか体感できない特別な空気が醸し出されるなかで、その日にしか出会えない一皿一皿を楽しんでもらいたいという気持ちが詰まっています。
今回は、ランチでお邪魔しました。
吹き抜けの開放感のある2Fのお席でした。天井付近にはカササギが飛んでいます。
ちなみに3Fは個室だそうです。
このお店、石濵一則シェフがイタリア時代に修行を積んだヴェネツィアの郷土料理をベースに、一皿一皿その日にしか味わうことのできない旬の食材を駆使してつくりあげられた革新的な料理を提供することから、イノベーティブイタリアンと称されています。
メニューはおまかせのコースのみのため、テーブルに置かれたメニューには、使用されている食材が記されていました。
まずは、ハナミズキホワイトで乾杯!
ハナミズキホワイトとは、二子玉川(東京都世田谷区)の街で生まれたローカルクラフトビールです。
二子玉川の街の花・ハナミズキが咲くころをイメージしてつくられたホワイトエールで、苦味が少なく、ほのかな甘み、シルキーな口当たりが特徴の、とっても飲みやすいビールでした。
【misolaランチコース】
おまかせコースなので、当日まで何が出てくるかわからない。
期待が膨らみますね。
■1品目のBaccala(しおだら)
塩鱈のクリームを挟んだミニチップスにラトビア産キャビアをのせた一品。
真っ白なお皿に立つBaccalaの姿は可愛らしいですが、パリパリのとうもろこしチップスと磯の風味のクリーム+塩味のキャビアはお酒のおつまみとしてよく合う大人の味でした。
■2品目の水蛸、パプリカ
ジャガイモ(インカのめざめ)のチップスの上に、北海道の水蛸、燻製パプリカのマヨネーズソース、コリアンダー、ブラックオリーブ(粉末)を散らし、鮮やかなナスタチウムの花と可愛い丸い葉が美しく飾られた一品。
シルバーの皿の上に乗って、見た目もさらに美しくお洒落に。
一口いただくと、口の中で見事な味わいが生まれ、いい食感のタコとのコンビネーションも抜群。美味しいです!
■3品目の山椒、枝豆
実山椒のパンナコッタに、枝豆とえんどう豆の若葉を合わせた、見た目も爽やかな一品。
山椒がピリリと効いた、なめらかなパンナコッタは新感覚。
オリーブオイルがかかっていて、ビールでもワインでもあうお味でした。
ピンサ・ロマーナと店内にある大きなベルケルで削りたての18ヶ月熟成生ハム(フランス産)とモッツァレラチーズを添えて。
生ハムは食べる直前に、目の前でカットしてくださいます。
■4品目の帆立、蕪
このお料理はシェフのスペシャリテのインパデッラ。
三陸のほんのり甘いホタテをフライパンで両面焼いて、蕪の塩漬けとメレンゲを合わせた、白色を基調とした美しい一皿です。
酸味とコクのある味は多くのお客様を唸らせる逸品。
お肉料理に備えて、香りが良いレモンタイムスのパンをいただきました。
パンを乗せる器も素敵です。
■5品目の蝦夷夏鹿、茄子
鹿の旬は夏!
この一番美味しい時期の蝦夷鹿のロースは柔らかく、絶品でした。
レアの焼き加減と鹿の出汁+赤ワインのソースの相性も最高。
夏秋茄子のトリュフ添えとマイクロルッコラも蝦夷鹿を引き立てています。
■6品目の花咲姫、雲丹
花咲姫と雲丹のタリオリーニ。
鳥取県産のトマト・花咲姫と白雲丹のソースと、もちもちした食感の自家製タリオリーニ(生麺)がしっかりと絡みあった一品。
想像以上の辛めの濃厚ソースには驚きましたが、そのパンチの効いたお味は、お料理の締めくくりにふさわしいと感じました!
上に乗ったバジルの葉は彩だけではなく、バジルの香りが濃厚なソースに爽やかさをプラスしてくれていました。
このあとはデザートへ。
■マンゴー パッションフルーツ
スライスマンゴーに、秩父のすっきりとしたフルーツワインとスターアニス(八角)の風味が効いたゼリーを合わせた、夏らしい涼やかな美しいデザートです。
フルーツのさわやかな甘みと酸味が絶妙なバランスの、大人のデザートでした!
■melone
イタリアのマントヴァ・メロンの綺麗なオレンジ色のスープ(ズッパ)に、ホワイトラムのジェラート、リコッタチーズ、そしてオキザリスのハーブが添えられた、スープ仕立てのデザート。
珍しいハーブであるオキザリスは噛むとレモンのような酸味があり、暑い夏の日のデザートにぴったりです。
■エディブルフラワーのタルト&フィナンシェ
マスカルポーネチーズクリームが詰まった、エディブルフラワーのタルトとプレーン・フィナンシェ。
エディブルフラワーが飾られた可愛くて美しいタルトの姿は、食べてしまうのがもったいないくらい。
シチリアのコーヒーやアールグレイ・ティーと一緒にいただいて、贅沢なランチコースは終了しました。
素敵な空間&洒落た食器でいただく、工夫がいっぱい詰まった一皿一皿は本当に贅沢。
終始居心地の良い雰囲気に包まれている“misola”では、全く肩肘張ることなく、美味しいお料理を楽しむことができました。
何度も通いたくなる一軒と言われるのも納得。
自由な発想から生み出されるイタリアンを楽しみたい方はぜひ!